「新たなる戦争」の諸相-ウクライナ戦争の教訓と米中対峙の行方-

「新たなる戦争」の諸相-ウクライナ戦争の教訓と米中対峙の行方-

著者
菊地 茂雄、杉浦 康之 編著
相田 守輝、五十嵐 隆幸、前田 祐司、切通 亮
発売日
2025年5月15日
仕様
A5判 304頁 上製
定価
3,520円(本体3,200円)
ISBN
978-4-924914-94-0
言語
日本語

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本書の内容

ウクライナ戦争の教訓は、インド太平洋地域における最大の懸案である台湾有事に何をもたらすのか?台湾有事をめぐる米中対峙はどこに向かっているのか?

本書はウクライナ戦争を、AI・無人機の本格的な投入、軍民の衛星を動員した宇宙空間の軍事利用の拡大、サイバー空間や認知領域での闘争の本格化という21世紀の「新しい戦争」と、市民を巻き込む激しい市街地戦、塹壕戦における膠着状況、継戦能力を確保するために実施される大規模な国防動員という第二次世界大戦以来の「古典的な戦争」の双方の特徴をもった「新たなる戦争」と位置づけ、そこから米国・中国・台湾の軍事戦略・ドクトリン、作戦構想、軍事力整備方針を解明することで、上記の問いに答えることを目指す。国内唯一の安全保障を専門にした国立シンクタンクである防衛研究所の研究者が、日本の安全保障政策を考えるうえで不可欠なテーマに切り込んだ意欲作。

著者について

■編著者
菊地 茂雄 [序章・第6章執筆]
政策研究部長
ジョージ・ワシントン大学エリオット国際問題研究大学院修士課程修了
専門分野:米国の軍事戦略、政軍関係および軍事史

杉浦 康之 [序章・第1章・終章執筆]
地域研究部中国研究室 主任研究官
慶應義塾大学法学研究科後期博士課程単位取得退学
専門分野:現代中国政治外交史、現代中国の国防政策

■執筆者
相田 守輝 [第2章執筆]
地域研究部米欧ロシア研究室 所員
筑波大学人文社会科学研究科国際公共政策博士後期課程在学中
専門分野:地域研究

五十嵐 隆幸 [第3章執筆]
地域研究部中国研究室 専門研究員
防衛大学校総合安全保障研究科後期課程修了。博士(安全保障学)
専門分野:国際政治史、地域研究

前田 祐司 [第4章執筆]
防衛研究所政策研究部防衛政策研究室 研究員
バージニア大学政治学博士候補
専門分野:国際政治理論、米中関係

切通 亮 [第5章執筆]
防衛研究所地域研究部米欧ロシア研究室 研究員
トロント大学政治学博士候補
専門分野:米国の国防政策、安全保障論

目次

はしがき
序章
第1章 中国人民解放軍に対するウクライナ戦争の教訓
——台湾有事への影響を中心に——
第2章 中国が想定する将来の航空戦
——人民解放軍はウクライナ戦争から何を学んでいるのか——
第3章 台湾の軍事戦略と防衛作戦準備
——中国の侵攻に備えたレジリエンスの強化——
第4章 現代戦と核の影
——ウクライナ戦争と台湾有事における核の盾に関する比較考察——
第5章 米国のウクライナ間接介入モデル
——台湾情勢への軍事的影響と適用可能性——
第6章 対中拒否戦略と米軍作戦コンセプトの西太平洋における展開
終章

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