本書の内容
2022年2月24日、ロシアはウクライナに軍事侵攻した。世界は驚愕、不安、悲憤を抱えながら「ウクライナ戦争の衝撃」を如何に受け止めたのか。米国、中国、豪州、ASEAN諸国の外交と安全保障、ロシアによる「侵略」の論理に迫り、日本の針路を問う。日本を取り巻く戦略環境の現状とその行く先を防衛研究所の俊英5人の眼で迫る。
著者について
増田 雅之〈編著〉
防衛研究所 理論研究部 政治・法制研究室長/専門分野:現代中国論、国際関係
新垣 拓
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室 主任研究官/専門分野:米国の安全保障
山添 博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室 主任研究官/専門分野:ロシア安全保障、国際関係史
佐竹 知彦
防衛研究所 政策研究部防衛政策研究室 主任研究官/専門分野:国際関係論、アジア太平洋の安全保障
庄司 智孝
防衛研究所 地域研究部 アジア・アフリカ研究室長/専門分野:東南アジアの安全保障と国際関係
目次より
第1章 ウクライナ戦争と米国 ― 強まる大国間競争の流れ
第2章 ロシアのウクライナ侵攻 ― 旧ソ連空間と国際規範への大惨事
第3章 「ウクライナ危機」と中国 ― 変わらぬ中露連携、抱え込むリスク
第4章 ウクライナ戦争と豪州 ― 民主主義vs.「専制の弧」
第5章 ウクライナ情勢とASEAN ― 競合し、錯綜するプライオリティ
第6章 座談会「ウクライナ戦争の衝撃」―「変わる世界」と「変わらない世界」