推薦の辞より
祖国のために身銭を切る人たち
私が現代シンガポールについて一番知りたかったことは、シンガポール人は自国に対してどういう帰属意識を持っているのかということである。どんなふうに国を愛しているか、と言い換えてもいい。この本はその問いへの重要な手がかりを与えてくれた。
内田 樹
目次より
I部
第1章 シンガポールの歴史
第2章 シンガポール映画の歴史
第3章 文化・芸術政策と映画産業推進政策
II部
第1章 表現の自由と規制の間で
第2章 ノスタルジーと歴史再評価
第3章 言語と大衆文化
第4章 宗教と民族の歴史
第5章 教育と階層の固定化
第6章 徴兵制と国民意識
第7章 LGBTと伝統的家族観
第8章 加速する少子高齢化社会
第9章 外国人労働者と差別意識