いろはにほへと(三) 鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より

いろはにほへと(三) 鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より

著者
円覚寺居士林
発売日
2015年7月1日
仕様
四六判 96頁 オールカラー
定価
770円(本体700円)
ISBN
978-4-924914-52-0
言語
日本語

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本書の内容

序文より
ご縁のままに
私は少年のころよりお寺に通って坐禅をしていました。どうしてですかと、よく聞かれますが、不思議なご縁に導かれてというよりほかありません。そして学生時代に出家して、大学卒業と同時に修行道場に入り、ずっと坐禅を続けています。
管長というお役をいただいてからも、毎日の暮らしの基本は、修行道場のころのままであります。
坐禅だけしかしていないという、今日の社会から見れば、極めてかたよった暮らしをしてきました。そんな私が、ご縁のままに話しをしてきました。はたしてどれだけお 役に立っているのか、いつも忸怩たる思いがしています。
それが、不思議なご縁で、三年ほど前に『いろはにほへと』と題して、その話を一冊の本にまとめてくれました。全くの世間知らずの言葉が、意外にも受け入れられたのか、この本が多くの方々にお読みいただかれるようになりました。
そこで、『いろはにほへと』第二集を一昨年に出しました。あのカワセミの表紙の本でした。これも多くの方々にお読みいただいたようで、有り難く思っています。
このたび、さらに『いろはにほへと』第三集を上梓していただくことになりました。もうそんなに新しい話も無く、同じような事の繰り返しではと申し訳なく思い、上梓をためらっていましたが、表紙になる予定の写真を見せられて、気が変わりました。縁側でごろんと横になっている猫の写真です。
「これはいい。この写真を見てもらうだけで第三集を出す意義が十分にある」と思いました。
縁側にごろんと横になってくつろいでいる猫、大自然の中に抱かれてゆったりとくつろぐあの姿に、すべてが説き尽くされています。この表紙だけをご覧いただければ、私のつまらぬ話はもはや無用でありましょう。
ご縁のままに話しをして、ご縁のままに『いろはにほへと』を第三集まで出していただきました。デザインを凝らしてくださった田中勉さんには感謝申し上げます。また内田一道和尚も、よくまとめてくれました。不思議なご縁にただただ感謝するばかりであります。(横田南嶺)

目次より

禅宗の本分
「この虚空をみよ」
無功の功 、無力の力
罪の意識
対機説法
「南無地獄大菩薩」
妙な世の中になった
悩むカエルがいたら
目一つ達磨
生きねばならぬ
我を忘れて人のため
これからのお寺のあり方
天上天下唯我独尊
念が起こったらそれに気づけ
決して離れることはない
人の命の長さ
ぬるま湯の修行
因陀羅網
種智を円にせんことを
いのちあればこそ
うたたねの

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