新刊『「新たなる戦争」の諸相―ウクライナ戦争の教訓と米中対峙の行方―』が2025年5月15日(木)に発売になりました。
国内唯一の安全保障を専門にしたシンクタンクである防衛研究所の研究者が、日本の安全保障政策を考えるうえで不可欠なテーマに切り込んだ意欲作。
ウクライナ戦争の教訓は、インド太平洋地域における最大の懸案である台湾有事に何をもたらすのか?台湾有事をめぐる米中対峙はどこに向かっているのか?
■本書「序章」より
本書の目的はこうした検討を通じて、ウクライナ戦争の影響を踏まえた今後の米中対峙の行方に関して、(1)中国・台湾・米国の3者において台湾有事を念頭に置いて現在どのような取り組みが重要とされているのか、そうした取り組みに対しウクライナ戦争はどの程度の影響を与えたのか、(2)台湾有事の発生の蓋然性を検討するに際して、どのような要因に注目する必要があるのか、(3)台湾有事を念頭に置いた場合、そこでの「新たなる戦争」ではどのような領域・手段がその勝敗を決めるうえで重要な要因となるのか、などに関して見通しを提示することにある。こうした見通しを立てることは、インド太平洋地域の安全保障環境全体を展望するに際しても不可欠なものであり、日本の安全保障政策を検討していくうえでも有益なものとなろう。
■編著者
菊地 茂雄(きくち・しげお) [序章・第6章執筆]
政策研究部長
ジョージ・ワシントン大学エリオット国際問題研究大学院修士課程修了
専門分野:米国の軍事戦略、政軍関係および軍事史
杉浦 康之(すぎうら・やすゆき) [序章・第1章・終章執筆]
地域研究部中国研究室 主任研究官
慶應義塾大学法学研究科後期博士課程単位取得退学
専門分野:現代中国政治外交史、現代中国の国防政策
■書誌情報
書名:「新たなる戦争」の諸相―ウクライナ戦争の教訓と米中対峙の行方― | 仕様: A5判 304頁 上製 |
定価: 3,520円(本体3,200円+税) | 発売日:2025年5月15日(木) |
ISBN: 978-4-924914-94-0 | 発行: 株式会社インターブックス |