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サンドマン7儚い人生

2026年3月27日(金)発売!
予約受付中

 

『サンドマン』シリーズ日本語版の第7巻。
これが文学でないのなら、文学など存在しない。

『サンドマン』の初期作品でニール・ゲイマンと多くの有能な共同作業者がわたしたちに紹介してくれた一族、エンドレスは、地上だろうと永遠の世界だろうと、あらゆる領域をさまよいながら、遊びや仕事、気晴らし、恋愛、悪事、あるいは新しいことを探しもとめることができるし、少なくとも理論上は死ぬことがない。

だが、「終わりなき者」はエンドレス一族だけではない。現在この地球上を歩いている何千人もの男女もまた、程度の差こそあれ、不死に近い存在だ。……このような巨大なスケールをもとに考えれば、わたしたちの人生はとても短い。

すべての人生の長さは、「一生」。それ以上でもそれ以下でもなく、それゆえに短い。すべての人生は短いからこそ平等だ。……『BRIEF LIVES』では、変化という概念―これからやってくる劇的な変化と、すでに起こった変えられない変化―が常に付きまとう。

変化を求めて、デリリウムはきょうだいに声をかけ、300年前に責務を放棄して家族との関係を断った兄デストラクションを探そうとする。この捜索そのものが、変化を拒むためのものだったのだ。デリリウムは、ただ兄が恋しいから戻ってきてほしいのではなく、古い秩序を取り戻したいと願っている。

ものごとを以前の状態に戻したいのだ。より現実的なドリームは、ただ現状を維持できればいいと思っているだけだし、そうなるものと信じている。彼は、デストラクションが去ったことを、家族としての責任を放棄した恥ずべき行動としかみていない。

この非難に対するデストラクションの返答こそ、「変化」に対してこの本が示す姿勢を簡潔にまとめたものといえるし、またそれは、ドリームの基本的な考えかたに対する挑戦でもある。

ニール・ゲイマンは独自の飛行機に乗っているような存在だ。彼の分野でこれほど優れた者はいない。……あらゆる感情の色合いを織り込んだ、広大でゆったりとした彼の物語は、彼にしか描けないのだ。  (あとがきより)

【書誌情報】
作:ニール・ゲイマン 作画:ブライアン・タルボット他 カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:金原 瑞人
仕様:B5判変(258㎜×167㎜)並製 オールカラー、本文256頁
定価:4,180円(本体3,800円+税)
発行:株式会社インターブックス
ISBN:978-4-924914-97-1
原作:Sandman Vol. 7: Brief Lives – 30th Anniversary

販売店情報

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※先着順特典300名/定期購読者は5%OFF

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先着予約特典

デイヴ・マッキーン画、スズキエイミ装丁のオリジナルタロットカード(1巻あたり2セット)
◆シリーズ10巻まで購入すると、タロットカード大アルカナ22枚が揃います◆
※特典および特典付き商品の数には限りがございますので、なくなり次第終了となります

【サンドマン7 儚い人生】 特典


 

日本の「サンドマン」の読者の皆さんへ

attributing photo credit Beowulf Sheehan

『サンドマン』には最初からずっと日本的な香が漂っていました。モルフェウスのローブの初期のデザインは美しい着物の絵から着想を得たものです。そして機会があればいつでも喜んで日本の神々や神話の人物をとりこみました。また天野喜孝という天才との『夢の狩人』での競演は、魔法のような卓越した才能を学ぶ格好の機会になりました。 コミックの可能性の多くは日本が切り開いたものです。『サンドマン』が日本で刊行されることを心から光栄に思います。 

ニール・ゲイマン 

 To all the Sandman readers in Japan, 

 There was always a Japanese undertone to Sandman. The original design of Morpheus’s robe was inspired by a picture of a beautiful Kimono. I loved bringing in Japanese gods and mythic figures when I could, and working with the genius Yoshitaka Amano was a lesson in excellence and magic.  So much that is good about comics started in Japan. It’s an honour for me to see Sandman published there. 

Neil Gaiman

著者・翻訳者紹介

著者:ニール・ゲイマン

イギリスの作家。1960年生まれ。短編・長編小説、コミックブックやグラフィックノベルの原作、声劇や映画の脚本で知られる。代表的な作品には『サンドマン』、小説『スターダスト』、『アメリカン・ゴッズ』、『コララインとボタンの魔女』などがある。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞など多数の文学賞を受けている。

ニール・ゲイマンが陰陽師の世界を書き、イラスト天野義孝、夢枕獏翻訳の『夢の狩人』(原題:The Sandman: The Dream Hunters)は2000年にヒューゴー賞の関連書籍部門にノミネートされた。スタジオ・ジブリの「もののけ姫」の英語版の脚本でも知られる。米国ミネソタ州在住。

翻訳者:金原 瑞人

『サンドマン6 神話と追憶』『サンドマン7 儚い人生』担当

1954年、岡山市生まれ。法政大学名誉教授・翻訳家。訳書はシアラー『青空のむこう』(求龍堂)、グリーン『さよならを待つふたりのために』(岩波書店、共訳)、モーム『月と六ペンス』(新潮社)など650冊以上。

ニール・ゲイマンの作品も多数翻訳しており、訳書に『墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活』、共訳に『アナンシの血脈』『グッド・オーメンズ』『アメリカン・ゴッズ』『壊れやすいもの』(以上KADOKAWA)、『物語 北欧神話』(原書房)がある。エッセイ集に『翻訳はめぐる』(春陽堂書店)、日本の古典の翻案に『雨月物語』(岩崎書店)『仮名手本忠臣蔵』(偕成社)など。

翻訳者:小池 顕久

『サンドマン5 あなたのゲーム』担当

編集者、ライター、翻訳家。訳書にジェームズ・ロバーツ他『トランスフォーマー:モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』(ヴィレッジブックス)、J.M.デマティス他『スパイダーマン:クローン・サーガ』(ShoPro Books)、『ワンダーウーマン アンソロジー』(パイインターナショナル)など。他に単行本『石川賢マンガ大全』(双葉社)の構成・編集・執筆を担当。趣味で海外コミックスの歴史、見どころ等の作品解説も積極的に行う。

翻訳者:海法 紀光

『サンドマン1 前奏曲と夜想曲』『サンドマン3 夢の国』担当

小説家、翻訳家、漫画原作者、脚本家。ゲーム、アメコミ、SFに対する造詣が深い。代表作に小説『GUILTY GEAR X 白銀の迅雷』『式神の城 O.V.E.R.S.ver0.81』『ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記』など多数。漫画には『ギルティギアXTRA』(原案、作画:隈井章二)『がっこうぐらし!』(作画:千葉サドル)、アニメには『翠星のガルガンティア』(脚本)『がっこうぐらし!』(原作・シリーズ構成・脚本)、アメリカンコミックスの訳書にニール・ゲイマン『サンドマン プレリュード&ノクターン』『サンドマン ドリームカントリー』『デス ハイコストオブリビング』(インターブックス)など。

翻訳者:柳下 毅一郎

『サンドマン 序曲』『サンドマン2 人形の家』『サンドマン4 霧の季節』担当

映画評論家、英米文学評論家 1963年生まれ。訳書にアラン・ムーア他『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(国書刊行会)、キャサリン・ダン『異形の愛』(河出書房新社)、『J・G・バラード短編全集』(共訳 東京創元社)、ニール・ゲイマン『サンドマン ドールズハウス』『ネバーウェア』(インターブックス)、など。著書に『新世紀書評大全 書評1990-2010』(洋泉社)、『皆殺し映画通信』シリーズ(カンゼン)など。

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『サンドマン 序曲』

サンドマンシリーズの前日譚。シリーズが終了した1996年から17 年後の2013年に刊行された。6部構成で、銀河の誕生からドリーム(サンドマン)が魔術教団に捕らえられる瞬間までが描かれている。2016年ヒューゴー賞「最優秀グラフィック・ストーリー賞」受賞。

作:ニール・ゲイマン
作画:J.H.ウィリアムズIII
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:柳下 毅一郎
2023年4月11日(火)発売、本文176頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-81-0

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『サンドマン1 前奏曲と夜想曲』

魔術師ロデリック・バージェスによって囚われの身となったドリーム(夢の王)は弱体化し、世界中で眠り病が起こる。ドリームは自分の力の象徴である砂の袋、兜、ルビーを取り戻す旅に出る。悪魔や人の業とが絡み合い、生のタペストリーを編み上げていく。

作:ニール・ゲイマン
作画:サム・キース他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:海法 紀光
2023年7月29日(土)発売、本文240頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-83-4

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『サンドマン2 人形の家』

夢の王ドリームが自ら造った創造物を探す一方、ローズ・ウォーカーに世界を破滅に導く夢の「渦動」として覚醒する危険が迫る。ドリームを陥れようとするデザイア。生と死、夢と狂気が織りなす壮大な世界。

作:ニール・ゲイマン
作画:M・ドリンゲンバーグ他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:柳下 毅一郎
2023年10月31日(火)発売、本文232頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-84-1

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『サンドマン3 夢の国』

猫が夢見る猫の王国や、芸術の女神の恩恵を濫用してベストセラーを書く小説家など、夢と現実の境界を行き来する存在が栖まう短編集。シェイクスピアの作品を題材にした「真夏の夜の夢」は1991年に世界幻想文学大賞最優秀短編賞を受賞。

作:ニール・ゲイマン
作画:ケリー・ジョーンズ他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:海法 紀光
2024年3月25日(月)発売、本文168頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-85-8

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『サンドマン4 霧の季節』

ドリームはかつての恋人ナダを救うため地獄へ向かうが、ルシファーはドリームを困らせるために、地獄の鍵をドリームに託して地獄を明け渡す。地獄の所有権を巡って大混乱が生じ、ドリームは収拾に追われる。ドラマ化されたデッドボーイ探偵社の元となったエピソードも収録。

作:ニール・ゲイマン
作画:ケリー・ジョーンズ他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:柳下 毅一郎
2024年11月22日(金)発売、本文220頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-90-2

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『サンドマン5 あなたのゲーム』

バービーは夫のケンと離婚して夢を見ることが無くなった。ある日、バービーが外出すると、かつて夢に出てきていた巨大な生物の家臣が現れ、邪悪な存在を倒すように懇願する。夢の世界と現実が交錯する旅が始まる…。サンドマン11巻30周年版から「デスペア」を特別収録。

作:ニール・ゲイマン
作画:ショーン・マクマナス他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:小池 顕久
2025年4月21日(月)発売、本文216頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-93-3

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『サンドマン6 神話と追憶』

9人の夢想家が愛や闇を語る幻想的な物語集。デスペアがドリームに挑む「3度の9月と1度の1月」、カインとアベルが語るイブの伝承やドリームとデスの幼少期の姿を描いた「カラスの群れ」、サンドマン連載中で最大の販売部数を記録した、バグダードの栄華を鮮やかに描く「ラマダン」など多彩な物語を収録。そしてドリームの運命を揺るがす「オルフェウスの歌」を経て、物語は壮大なクライマックスへ加速する。

作:ニール・ゲイマン
作画:ブライアン・タルボット他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:金原 瑞人
2025年11月17日(月)発売、本文272頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
ISBN:978-4-924914-96-4

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推薦コメント


サンドマンの世界:Netflix

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COURTESY OF NETFLIX

原作コミックの第1部「プレリュード&ノクターン」、第2部「ドールズハウス」が映像化され、2022年8月5日に世界配信。翌週に日本を含む93か国でTOP10入り。現在、シーズン2の10話が配信中。作者のニール・ゲイマン、『ワンダーウーマン』『グレイズ・アナトミー』を手掛けたアラン・ハインバーグ、『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』で知られるデヴィッド・S・ゴイヤーが製作総指揮と脚本を務めている。主演はトム・スターリッジ。

 


サンドマンの世界:Amazon Audible日本語音声版

2020年7月から配信された英語版のオーディブルでは、ニール・ゲイマンが本作の共同制作総指揮を、多数の受賞作品をもつダーク・マグスが脚色と監督を務め、英国アカデミー賞受賞の作曲家、ジェームズ・ハニガンによるオリジナル曲を用いることで、類を見ない映画的な音風景が再現された。
日本では、これらの演出はそのままに、声のみを日本語にして作成され、2022年4月15日から配信されている。全20チャプター。ナレーター:今井翼(俳優)、サンドマン:森川智之(声優)、デス:南沙良(女優)

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米国版 書評

天野喜孝(イラストレーター「『夢の狩人―The sandman』)
幻想文学の世界がアメコミになった、稀有の作品。人間が共通して持っている不安や怖れの世界から出られなくなってしまった。
スティーブン・キング(モダン・ホラー小説家「ショーシャンクの空に」)
ニール・ゲイマンは物語の宝が詰まった家を建てる。どんなメディアであれ、彼のような存在がいるのは大いなる幸運だ。
ルイス・シャイナー(小説家「グリンプス」)
サンドマンはスーパーヒーローではない。彼は観察者であり、時に事件の発端であり、積極的に行動することは少ない。夢の大国を統べ、その思惑は我々の測り知るところではない。ニール・ゲイマンは身の毛のよだつ恐怖と暖かな視線を見事に融合し、深い知識に支えられたきめ細やかなキャラクターを作り出すことにかけて随一だ。
スティーブ・エリクソン(小説家「黒い時計の旅」)
ゲイマンの筆力は、コミック界でも突出している。その物語、サンドマンの特徴は、螺旋状の構造にある。読者がたどる話の筋は、いくつもの螺旋を描き、語りの迷路をたどっていく。
ゲイマンの夜の声を聞くがいい。猫の声、シェイクスピアの声、あからさまな野望、そして心を痛めるほど孤独な声を。

出版に寄せて

サンドマンの日本語版(邦訳版)は1998年に産声をあげた。きっかけは1997年、ニューヨークのコミックショップでたまたまこの本を見つけたことである。バットマンやスーパーマンのTシャツの横に、見たこともないドリームのキャラクターが描かれたTシャツが並んでいた。『ハリー・ポッター』が記録的大ヒットを飛ばし、世界的なファンタジーブームが起こっていた頃である。サンドマンはいわゆるアメリカンコミックとは一線を画したグラフィックノベルという大人向けの作品として1989年に生まれ、その後DCコミックスの「Vertigo」という新しいジャンルのタイトルとして人気を博した。

人間の精神世界を抉るようなダークファンタジーで、作者のニール・ゲイマンの世界観を描く文学的な作品に仕上がっており、ヒューゴー賞の最優秀グラフィック・ストーリー部門も受賞している。

サンドマンの日本語版を発売した当時は、サンドマンもニール・ゲイマンも日本では知名度が低く、サンドマンシリーズとして全5巻(US版の3巻分)、番外編として『デス ハイコスト・オブ・リビング』『夢の狩人』の計7冊のサンドマンシリーズを出版したが、必ずしも売れ行きは芳しいものではなかった。

しかし2021年の夏、Amazon Audible用に新たに翻訳をすることになり、24年ぶりに再度この作品と向き合うことになった。そして2022年、映像は不可能とされていたこの作品が、動画配信サービスのNetflixで実写版のドラマシリーズ化されて甦ったのは、まことに嬉しい出来事であった。それをきっかけとして、小社では、シリーズ半ばで止まっていたサンドマンシリーズを、新たに新訳として復刻することに決めた。AudibleやNetflixの音声や映像とともに楽しんでもらえれば幸いである。

発行人
インターブックス 松元 洋一