特設

『サンドマン』シリーズ 特設ページ

ダークファンタジーの傑作、サンドマンシリーズ第3弾
『サンドマン3 夢の国』
2024年3月25日(月)発売、3月11日(月)予約受付開始

サンドマンシリーズの第3巻。3(ドリームカントリー)は、夢と現実の境界を行き来し、さまざまなキャラクターや神話的な存在が住んでいる。千匹の猫の話や小説家が芸術の女神を何十年も監禁し虐待してアイデアを吐き出させて我が物にするなどの物語は、ファンタジーと哲学的な要素を組み合わし、読者を魅了していく。Netflixのドラマシリーズとは違う、原作ならではの新たな視点を提供している。

【書誌情報】
作:ニール・ゲイマン 作画:M・ドリンゲンバーグ他 カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:海法 紀光
仕様:B5判変(258㎜×167㎜)並製 オールカラー、本文168頁
定価:3,278円(本体2,980円+税)
発行:株式会社インターブックス
ISBN:978-4-924914-85-8
原作:The Sandman Vol. 3: Dream Country -30th Anniversary Edition

 



販売店情報

定期購読購入受付 ※先着順特典300名(定期購読者は5%OFF)
富士山マガジンサービスのオンライン書店「Fujisan.co.jp」限定
販売サイト http://fujisan.co.jp/pc/ib/web-sandman

予約注文受付対象書店 ※先着順特典はなくなり次第終了
・BLISTER comics(ブリスターコミックス、東京・秋葉原) http://blistercomics.jp/
・ComicsZone(コミックスゾーン、大阪・日本橋) https://x.com/ComicsZoneJP
・verse COMICS(ヴァースコミックス、東京・池袋) https://versecomics.jp/
・紀伊國屋書店(新宿本店・梅田本店・ウェブストア) https://www.kinokuniya.co.jp/
・書泉グランデ(東京・神保町)、書泉ブックタワー(東京・秋葉原) https://shosen.tokyo/もしくはhttps://www.rakuten.co.jp/shosen/
・書肆喫茶mori(大阪)https://bookcafemori.thebase.in/
・復刊ドットコム https://www.fukkan.com/ ※タロットカード先着
・Amazon https://www.amazon.co.jp/
  ※Amazon販売分にはタロットカードは付きません



先着予約特典

デイヴ・マッキーン画、スズキエイミ装丁のオリジナルタロットカード
(1巻あたり2セット)

※特典および特典付き商品の数には限りがございますので、なくなり次第終了となります



著者・翻訳者紹介

作者:ニール・ゲイマン

イギリスの作家。1960年生まれ。短編・長編小説、コミックブックやグラフィックノベルの原作、声劇や映画の脚本で知られる。代表的な作品には『サンドマン』、小説『スターダスト』、『アメリカン・ゴッズ』、『コララインとボタンの魔女』などがある。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞など多数の文学賞を受けている。
ニール・ゲイマンが陰陽師の世界を書き、イラスト天野義孝、夢枕獏翻訳の『夢の狩人』(原題:The Sandman: The Dream Hunters)は2000年にヒューゴー賞の関連書籍部門にノミネートされた。スタジオ・ジブリの「もののけ姫」の英語版の脚本でも知られる。米国ミネソタ州在住。

翻訳者:柳下 毅一郎
『サンドマン 序曲』・『サンドマン2 人形の家』担当

映画評論家、英米文学評論家 1963年生まれ。訳書にアラン・ムーア他『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(国書刊行会)、キャサリン・ダン『異形の愛』(河出書房新社)、『J・G・バラード短編全集』(共訳 東京創元社)、ニール・ゲイマン『サンドマン ドールズハウス』『ネバーウェア』(インターブックス)、など。著書に『新世紀書評大全 書評1990-2010』(洋泉社)、『皆殺し映画通信』シリーズ(カンゼン)など。

翻訳者:海法 紀光
『サンドマン1 前奏曲と夜想曲』『サンドマン3 夢の国』担当

小説家、翻訳家、漫画原作者、脚本家。ゲーム、アメコミ、SFに対する造詣が深い。代表作に小説『GUILTY GEAR X 白銀の迅雷』『式神の城 O.V.E.R.S.ver0.81』『ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記』など多数。漫画には『ギルティギアXTRA』(原案、作画:隈井章二)『がっこうぐらし!』(作画:千葉サドル)、アニメには『翠星のガルガンティア』(脚本)『がっこうぐらし!』(原作・シリーズ構成・脚本)、アメリカンコミックスの訳書にニール・ゲイマン『サンドマン プレリュード&ノクターン』『サンドマン ドリームカントリー』『デス ハイコストオブリビング』(インターブックス)など。



日本語版 書評

 



好評発売中!サンドマンシリーズ

『サンドマン 序曲』
本編ではこれまで語られなかった
ドリームの両親や宇宙の盛衰に関わる、夢の王の壮大な物語

サンドマンシリーズの前日譚。シリーズが終了した1996年から17年後の2013年に刊行された。6部構成で、銀河の誕生からドリーム(サンドマン)が魔術教団に捕らえられる瞬間までが描かれている。2016年ヒューゴー賞「最優秀グラフィック・ストーリー賞」受賞。

【書誌情報】
作:ニール・ゲイマン 作画:J.H.ウィリアムズIII カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:柳下毅一郎
定価:3,278円(本体2,980円+税) ISBN:978-4-924914-81-0
原作: The Sandman: Overture 30th Anniversary Edition

『サンドマン1 前奏曲と夜想曲』

魔術師ロデリック・バージェスによって囚われの身となったドリーム(夢の王)は弱体化し、世界中で眠り病が起こる。ドリームは自分の力の象徴である砂の袋、兜、ルビーを取り戻す旅に出る…。エンドレス(終わりなき者)と呼ばれる7人の兄弟と神や悪魔、人の業とが絡み合い、生のタペストリーを編み上げていく。

【書誌情報】
作:ニール・ゲイマン 作画:J.H.ウィリアムズIII カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:海法 紀光
定価:3,278円(本体2,980円+税) ISBN:978-4-924914-83-4
原作:Sandman Vol. 1: Preludes & Nocturnes – 30th Anniversary Edition

『サンドマン2 人形の家』

 夢の王ドリームが自分の創造物である4つを探す一方で、ローズ・ウォーカーが夢の渦として覚醒する危険にさらされる。ドリームの両性具有の兄弟であるデザイアは、双子のデスペアを呼び出し、新しい夢の渦動について知らせる。様々なストーリーが混ざり合い、生と死の物語を紡いでいく。

【書誌情報】
作:ニール・ゲイマン 作画:M・ドリンゲンバーグ カバーアート:デイヴ・マッキーン
翻訳:柳下 毅一郎
定価:3,278円(本体2,980円+税) ISBN:978-4-924914-84-1
原作:Sandman Vol. 2: The Doll’s House -30th Anniversary Edition



出版に寄せて

サンドマンの日本語版(邦訳版)は1998年に産声をあげた。きっかけは1997年、ニューヨークのコミックショップでたまたまこの本を見つけたことである。バットマンやスーパーマンのTシャツの横に、見たこともないドリームのキャラクターが描かれたTシャツが並んでいた。『ハリー・ポッター』が記録的大ヒットを飛ばし、世界的なファンタジーブームが起こっていた頃である。サンドマンはいわゆるアメリカンコミックとは一線を画したグラフィックノベルという大人向けの作品として1989年に生まれ、その後DCコミックスの「Vertigo」という新しいジャンルのタイトルとして人気を博した。

人間の精神世界を抉るようなダークファンタジーで、作者のニール・ゲイマンの世界観を描く文学的な作品に仕上がっており、ヒューゴー賞の最優秀グラフィック・ストーリー部門も受賞している。

サンドマンの日本語版を発売した当時は、サンドマンもニール・ゲイマンも日本では知名度が低く、サンドマンシリーズとして全5巻(US版の3巻分)、番外編として『デス ハイコスト・オブ・リビング』『夢の狩人』の計7冊のサンドマンシリーズを出版したが、必ずしも売れ行きは芳しいものではなかった。

しかし2021年の夏、Amazon Audible用に新たに翻訳をすることになり、24年ぶりに再度この作品と向き合うことになった。そして2022年、映像は不可能とされていたこの作品が、動画配信サービスのNetflixで実写版のドラマシリーズ化されて甦ったのは、まことに嬉しい出来事であった。それをきっかけとして、小社では、シリーズ半ばで止まっていたサンドマンシリーズを、新たに新訳として復刻することに決めた。AudibleやNetflixの音声や映像とともに楽しんでもらえれば幸いである。

発行人
インターブックス 松元 洋一



書評

幻想文学の世界がアメコミになった、稀有の作品。人間が共通して持っている不安や怖れの世界から出られなくなってしまった。

―天野喜孝(イラストレーター「『夢の狩人―The sandman』)

ニール・ゲイマンは物語の宝が詰まった家を建てる。どんなメディアであれ、彼のような存在がいるのは大いなる幸運だ。

―スティーブン・キング(モダン・ホラー小説家「ショーシャンクの空に」)

サンドマンはスーパーヒーローではない。彼は観察者であり、時に事件の発端であり、積極的に行動することは少ない。夢の大国を統べ、その思惑は我々の測り知るところではない。ニール・ゲイマンは身の毛のよだつ恐怖と暖かな視線を見事に融合し、深い知識に支えられたきめ細やかなキャラクターを作り出すことにかけて随一だ。

―ルイス・シャイナー(小説家「グリンプス」)

ゲイマンの筆力は、コミック界でも突出している。その物語、サンドマンの特徴は、螺旋状の構造にある。読者がたどる話の筋は、いくつもの螺旋を描き、語りの迷路をたどっていく。
ゲイマンの夜の声を聞くがいい。猫の声、シェイクスピアの声、あからさまな野望、そして心を痛めるほど孤独な声を。

―スティーブ・エリクソン(小説家「黒い時計の旅」)



サンドマンの世界:Netflix

公式サイト

 COURTESY OF NETFLIX

原作コミックの第1部「プレリュード&ノクターン」、第2部「ドールズハウス」が映像化され、2022年8月5日に世界配信。翌週に日本を含む93か国でTOP10入り。現在、シーズン1の10話と、ボーナスエピソード1話の計11話が配信中で、新シリーズの配信も決定している。作者のニール・ゲイマン、『ワンダーウーマン』『グレイズ・アナトミー』を手掛けたアラン・ハインバーグ、『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』で知られるデヴィッド・S・ゴイヤーが製作総指揮と脚本を務めている。主演はトム・スターリッジ。



サンドマンの世界:Amazon Audible日本語音声版

公式サイト

2020年7月から配信された英語版のオーディブルでは、ニール・ゲイマンが本作の共同制作総指揮を、多数の受賞作品をもつダーク・マグスが脚色と監督を務め、英国アカデミー賞受賞の作曲家、ジェームズ・ハニガンによるオリジナル曲を用いることで、類を見ない映画的な音風景が再現された。
日本では、これらの演出はそのままに、声のみを日本語にして作成され、2022年4月15日から配信されている。全20チャプター。ナレーター:今井翼(俳優)、サンドマン:森川智之(声優)、デス:南沙良(女優)