本書の内容
サンドマンシリーズの第3巻。夢の国(ドリームカントリー)は、夢と現実の境界を行き来し、さまざまなキャラクターや神話的な存在が住んでいる。千匹の猫の話や小説家が芸術の女神を何十年も監禁し虐待してアイデアを吐き出させて我が物にするなどの物語は、ファンタジーと哲学的な要素を組み合わし、読者を魅了していく。Netflixのドラマシリーズとは違う、原作ならではの新たな視点を提供している。
原作: The Sandman Vol. 3: Dream Country -30th Anniversary Edition
特別収録として『サンドマン11巻』からデスとデザイアの2編を追加
著者について
ニール・ゲイマン
イギリスの作家。1960年生まれ。短編・長編小説、コミックブックやグラフィックノベルの原作、声劇や映画の脚本で知られる。代表的な作品には『サンドマン』、小説『スターダスト』、『アメリカン・ゴッズ』、『コララインとボタンの魔女』などがある。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞など多数の文学賞を受けている。
ニール・ゲイマンが陰陽師の世界を書き、イラスト天野義孝、夢枕獏翻訳の『夢の狩人』(原題:The Sandman: The Dream Hunters)は2000年にヒューゴー賞の関連書籍部門にノミネートされた。スタジオ・ジブリの「もののけ姫」の英語版の脚本でも知られる。米国ミネソタ州在住。
翻訳者について
海法 紀光
小説家、翻訳家、漫画原作者、脚本家
ゲーム・アメコミ・SFに対する造詣が深い。代表作に小説は『GUILTY GEAR X 白銀の迅雷』『式神の城 O.V.E.R.S.ver0.81』『ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記』など多数。漫画には『ギルティギアXTRA」(原案、作画:隈井章二)『がっこうぐらし!』(作画:千葉サドル)、アニメには『翠星のガルガンティア』(脚本)『がっこうぐらし!』(原作・シリーズ構成・脚本)、アメリカンコミックスの訳書に、ニール・ゲイマン『サンドマン プレリュード&ノクターン』『サンドマン ドリームカントリー』『デス ハイコストオブリビング』(インターブックス)など
目次
第一章 カリオペ―
第二章 千匹の猫の夢
第三章 真夏の夜の夢
第四章 ファサード
特別収録 エンドレスナイト
死
欲望